2015年12月30日水曜日

ねごと ~ 魅力のすべてが芽吹いた記念ライブ

えーっと、当ブログ、長らくほったらかしにしていまして、
ホコリが分厚く積もってる感じですが、
まちょっとばかり拭き掃除する心持ちで、すっきりサッパリ
久しぶりに、すごくお話ししたいアーティストのことを
じっくり書いてみようとおもいます。

無精でダメ人間なぼくを再びその気にさせてくれたのは、
日本の女性4ピースロックバンド、ねごと(site) です。


まずは最新シングルをどうぞ。

ねごと - DESTINY (youtube)

ごく普通の高校生バンドとして出演した閃光ライオットで一躍脚光を浴び、
大学生になった2010年に、はやくもメジャーデビューした彼女たち。
今年はその5周年に到達し、11月23日、東京LIQUIDROOMで
『お口ポカーンフェス?! NEGOTO 5th Anniversary
 ~バク TO THE FUTURE~』 と題した記念ライブが開催されました。

なかなか発表されなかったこのフェスの出演者が分かったのは、
開催2か月前の生配信企画のとき。そのライナーがなんとこれでした。。


笑。つまり、フェス形式といいつつ、本人たちが出ずっぱりで
7時間ライブをやってしまおうというもの。
あえて補足をすると、ねごとは、お祭り好きではあるものの、
決してハデハデ・イケイケなタイプというわけではありません。
メディアに登場するときなどは、いつも大人しくて真面目な雰囲気。
そんな彼女たちが、この記念ライブの7時間という長丁場を
自分たちだけでやりきると決めたのは、そうとう本気に違いない。。
そう思った瞬間、矢も楯もたまらずチケットを取って、
ぼくも馳せ参じてきたのですが、これがもう桁外れに楽しくて、
どのステージのどの曲も忘れられない、素晴らしいフェスになりました。
1か月以上たった今でも、余韻がずっと続いている感じです。

本間夕子さんによるライブ当日のクイックレポートが

「ねごとステージ」だけで36曲も披露してくれたわけですが、
そこには、デビューから今現在、そしてこれからの姿も想像させる、
多彩で芳醇な「ねごとサウンド」が溢れていました。

この日のエンディングは、アマチュア時代の怪作『ループ』。
入りのベースソロからして、ほんとにJKがこれをつくったのか?って、
当時とっても驚き、掴まれた曲です。

ねごと - ループ (youtube)

デビュー当時から抜群の音楽センスを持っていた彼女たちですが、
その一方で、学生のままいきなりプロアーティストになり、
多くの聴衆にアウトプットしていく重圧にも苦しんできたそう。
ライブでの力不足を実感し全員で泣いたというエピソードや、
壁を壊していきたいと切実に語る姿が、数年前にはありました。

しかし今年、3月にリリースした渾身のアルバム『VISION』を引っ提げ、
全国をツアー。たくましく、しなやかに成長し、
確かな自信を歌と演奏に乗せ切ったライブを見せてくれました。

その集大成となったこのお口ポカーンフェスでは、
「私たちの音楽をみんなに届けたい」という想いの種がついに大ブレイク!
ねごとの魅力のすべてが芽吹き、いっきに咲き乱れていました。

集まったオーディエンスもみんなそのことを肌で感じて、
タイムテーブルが進むに連れどんどん盛り上がりが加速し、
6時間超えの大トリでは、疲れも知らずにフロアが大バクハツ。
踊り、跳び、叫び、大合唱、鳴りやまない拍手。。
情熱的で祝祭感に満ち、音楽をみんなで楽しむ喜びが渦巻いていました。

では、1stシングルにして代表曲となったこの名ナンバーを。


というわけで、ねごとの記念フェスに浸りきったシアワセ感を
ただ勢いだけで書いてきたわけですが、所詮こんなおじさんの
感想文がなんぼのもんやねんってところですから、
ここはぜひとも、フェスまるごとDISK(BR/DVD)化!
切望したいと思います。

ねごとの楽曲は、聴き込んでいけばいくほど、
コクのある音楽テイストを味わうことができます。
ぼくなりの聴き方なので、他の方に共感してもらえるかどうか
分からないのですが、次回、改めて、このあたりのことを少し
掘り下げるおしゃべりをしたいなと考えています。

2013年2月3日日曜日

John Mayer ~ ひとりがキライじゃない?


街はずれの、少し静かな通りを歩いているときに聴きたくなる。
聴くと、とっても心地よくなれる。
ジョン・メイヤーwiki には、そういう曲がたくさんあります。

ギタリスト新御三家の一人と評されている彼ですが、
ブルースをルーツにしつつも、ひつこさがなく、
シンプルで、静かに胸に響く曲を書いてくれます。
ギターの名プレーヤーとしてより以上に、
すばらしいソングライターだと思います。

まずは、01年のデビューアルバム「Room For Squares」から、
アコースティックなナンバーを。

John Mayer - Not Myself

声もいいですよね。

東日本大震災の直後、スカパーの音楽チャンネルM-ONでは
「We believe in Music」という 特別番組がはじまり、
いろんなアーティストの、ぐっとくるミュージックビデオを集めて、
ジャンル分けもしないまま流してくれました。
普段は邦楽のほうが多いチャンネルですが、このときは
古い作品も含めて、洋楽のいい曲が数多くかかっていたように
思います。
ぼくは、その放送の中で聴いたこの曲で、はじめて
ジョンに出会いました。06年のアルバム「Continuum」より。

John Mayer - Waiting On The World To Change

自由に自分らしく活動するストリート・アーティストたちの映像に、
レゲエ風味ののんびりしたジョンの歌声がよく合ってますね。
ボールをつないだようなシンプルなペイントアートを描いて
いるのは、グラフィティ・アート界のレジェンドと呼ばれている
Futuraさんだそうです。

歌もギターもうまくて素敵な曲をつくって、しかも超イケメンで
そりゃあモテるでしょう(笑)。
というわけで、プライベートな交友の話題も常ににぎやかな
ジョンですが、素の彼は、実は、ひとりでいることがまんざら
キライでもないんじゃないかな?と、ぼくは想像しています。

ひとりでいる時間を大切に感じながら、でも漠然と人恋しい。
ジョンの歌に含まれている、そういう「切なさ」の部分に、
とても共感しますね。

ラストは、09年のアルバム「Battle Studies」から、
このバラードをお聴きください。

John Mayer - Edge Of Desire